「年式が古いから、もう価値なんてないだろう」「走行距離が10万キロを超えてしまったから、値段がつかないはずだ」。長年連れ添った愛車を前に、資金が必要な場面でそう思い込んでしまう方は少なくありません。一般的な中古車買取の世界では、確かに年式や走行距離は査定額を大きく左右する要素です。
しかし、その価値基準がすべてではありません。たとえ古い車や多走行車であっても、その価値を正しく評価し、資金調達に繋げる道は存在します。諦めてしまう前に、愛車に眠る可能性を探ってみましょう。
「価値がない」は思い込み?古い車・多走行車の市場価値

一般的な中古車販売店が低い査定額を提示するのは、その車を仕入れてから再販売するまでのリスクや利益を考慮するからです。しかし、車の価値は国内の再販市場だけで決まるわけではありません。例えば、特定の車種は海外で非常に人気が高く、日本では価値が低いとされる多走行車でも、海外の市場ではまだまだ現役として高く評価されているケースがあります。また、スポーツカーや特殊な仕様の車などは、新しい古いに関わらず、独自の価値を持つ「コレクターズアイテム」としての一面も持っています。
一般的な買取・下取り以外の「価値」の見つけ方

では、どうすればこのような多角的な視点で車の価値を見出せるのでしょうか。その鍵は、相談する相手を選ぶことにあります。
専門知識を持つ業者に相談する
画一的なマニュアルで査定するのではなく、一台一台の車の特性や背景を理解してくれる専門業者に相談することが重要です。そうした業者は、一般的な中古車市場の相場だけでなく、特定の車種の熱心なファンの存在や、部品としての価値、海外での需要といった、多様な価値基準を持っています。そのため、年式や走行距離という一面的な情報だけで価値を判断することはありません。
このような専門業者のなかには、車の価値を評価して資金を提供するサービスに特化しているところもあります。愛車をすぐに手放すのではなく、その価値を担保として活用する車担保融資という方法なら、資金を得た後も車に乗り続けることが可能です。これは、車が生活や仕事に不可欠な方にとって、非常に現実的な選択肢と言えるでしょう。
特定の車種やジャンルに光を当てる
ご自身の車がどのようなジャンルに属するのかを考えてみるのも良いでしょう。例えば、90年代の日本製スポーツカーは、現在世界的に価値が高騰しています。また、頑丈なディーゼルエンジンを積んだ四輪駆動車は、その耐久性から多走行であっても根強い人気があります。商用のバンやトラックも、ビジネスの道具としての実用的な価値が重視されるため、走行距離が多くても値段がつきやすい傾向にあります。
古い車で融資を受ける際の注意点
古い車や多走行車で資金調達を検討する際には、いくつか心に留めておきたいポイントがあります。
車の状態を正直に申告する
エンジンや足回りなど、何か不調を感じている箇所があれば、査定の際に正直に伝えましょう。専門の査定士は車のプロですから、隠そうとしても見抜かれてしまう可能性が高いです。むしろ、正直に伝えることで信頼関係が生まれ、より丁寧な査定に繋がることがあります。修復歴がある場合も同様です。
過度な期待はせず、現実的な相談を
価値があるとはいえ、新車同様の評価が得られるわけではありません。現在の車の状態に基づいた、現実的な価値評価が行われることを理解しておきましょう。「いくらになりますか?」という姿勢だけでなく、「この車にはどのような価値がありますか?」と相談する気持ちで臨むと、お互いにとって納得のいく結果に繋がりやすくなります。
まとめ:愛車の本当の価値を見出してくれる場所へ
年式が古い、走行距離が多いというだけで、愛車の価値を諦める必要はまったくありません。一般的な物差しでは測れない価値が、あなたの車にはまだ眠っている可能性があります。重要なのは、その価値を正しく見出してくれる専門家のもとへ相談にいくことです。長年のパートナーである愛車が、現在のあなたの窮地を救うための、頼もしい資産になるかもしれません。